天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

花八つ手

横浜市舞岡公園にて

 ウコギ科の常緑低木。暖地に自生、また庭木として植栽。高さ約二メートル。葉は大形で質厚く、 掌状に七〜九中裂し、葉柄は長い。晩秋の頃、梢上に花茎を出し、黄白色の五弁の小花を球状に つける。果実は球形の液果で翌年の初夏に熟し、紫黒色となる。葉は生薬とし、去痰(キヨタン)薬。


     遺書未だ寸伸ばしきて花八つ手   石田波郷
     唐ゆきの悲しき港花八つ手     岡部六弥太
     石垣の琉球ぶりや花八つ手     林田千代