天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

石楠花

二宮町吾妻山にて

 シャクナゲツツジ科で、その類は世界に500種以上あるという。園芸品種は西洋シャクナゲと呼ばれる。


  石楠(しやくなげ)は寂しき花か谷あひの岩垣淵に
  影うつりつつ          島木赤彦
                  
  石楠は木曽奥谷ににほへどもそのくれなゐを人
  見つらむか           斎藤茂吉

                  
  石楠花のはなの下かげ眼とぢゐる女仏(おんなほとけ)
  の顔ぞ身に沁む          岡野弘彦