天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

さといも

横浜市東俣野の田園にて

 里芋はサトイモ科の一年生作物。熱帯では多年生。葉は長大な楯の形。インドからインドネシア地域が原産地。品種は約200もある。万葉名は「うも」。


  蓮葉はかくこそあるもの意吉麻呂が家なるものは芋(うも)
  の葉にあらし       万葉集・長忌寸意吉麻呂


  里芋の根もりの土をかきわけてさがす子芋はまだ数のなき
                       岡 麓
  里芋の汁あつくして父と吸ふ夜目にふるるもの皆秋となる
                     馬場あき子


  収穫の手を休めたりとりどりの野菊が囲む里芋畑