2012-02-27 金縷梅 「まんさく」と読む。万作あるいは満作とも書くのは、豊年万作を祈る心からきた当て字であろう。マンサク科の落葉小高木で春を告げる花。山野に自生する。葉の出る前に花を開く。 金縷梅や帽を目深に中学生 川崎展宏 金縷梅の大木といふべかりける 川崎展宏 春山の日向の雪にかげしつつゆめよりあはく万作咲けり 結城哀草果 目は人の肌を撫でる風もまた然れやさびし万策の花 岡部桂一郎 大寒の日は短くてマンサクのほそき花弁の縮れふかくす 春日真木子 満作の花咲きたりと聞くのみの明け暮れせはし早春の庭 横山岩男