天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

アマリリス

わが家の鉢植のもの

 中南米が原産地。3,4月に球根を植える。人工分球でふやす。女性の名前が花の名前になった。並はずれた美しさ、誇り、虚栄 などを象徴する。言葉の響きがなんとも快い。


     アマリリス眠りを知らずただ真紅  堀口星眠
     あまりりす妬みごころは男にも   樋笠 文
     首曲げて人を待つなりアマリリス  石井 保


  ウインドに春の濡れ雪ふりかかり幻のごとアマリリス匂ふ
                      加藤克己
  あまりりすゆめほととぎすぬけるほど空は青さをかなしみとして
                      加藤克己
  アマリリス花のひらきて匂ういま女蜂はわれの深処より翔つ
                      児玉喜子
  アマリリス華やかに咲きよろこびの光となれり吾子の婚約
                      永廣禎夫