天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

炎暑雑詠(1)

大船フラワーセンターにて

 猛暑の日に大船フラワーセンターに行ってきた。文字通りいろいろな色、形の朝顔の鉢が並べてあった。炎天なので園内は熱くて歩けたものではないだろうと思ったのだが、さにあらず。水を撒いてあったので、意外に涼しく町中よりはるかに心地よかった。


     わが頭より高きところに蓮の花
     温室に入れば涼しも炎天下
     炎帝もたぢろぐほどに水打てり
     手がさはる千成瓢箪大瓢箪


  いろいろの朝顔咲ける苑内に突如亡き止むミンミン蝉は
  炎天の植物苑をめぐり来て温室に入りしばし涼めり
  炎天の植物園に水撒けばあな涼しもよ気化熱逃げて
  気高きはカメハメハとふヘリコニアおうむばな科の熱帯植物
  わが生の残り時間を想ひをり白きレースのカーテンの窓