天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

かき氷

彦根城にて

 削った氷に小豆、いちご、ミルクなどのシロップをかけたものだが、夏の季語「氷水」の傍題になっている。傍題には他に、氷小豆、氷金時、氷いちご、みぞれ、氷店、氷旗などがある。氷水が流行し始めたのは、明治4、5年頃からという。


     氷水世間に疎くなりにけり      大場白水郎
     片隅に旅はひとりのかき氷       森 澄雄
     海猫(ごめ)ないて氷水置く卓のゆれ  金尾梅の門
     大和路やかき氷にも茶の香り      成田千空
     かき氷舐めて凡愚もあからさま    山上樹実雄