天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

キーウィ

わが食卓より

 マタタビマタタビ属の雌雄異株の落葉蔓性植物、またはその果実。日本在来の近縁種にはマタタビ属のサルナシがある。現在普及しているものは、中国中部原産のシナサルナシが1904年にニュージーランドに移入されて栽培され、改良されたものである。耐寒性があり冬期でも栽培が可能という。産地は温帯から亜熱帯。


  林檎から出るXが毛だらけのキウイ10個を熟れさすとおお
                      田井安曇
  握りつつおも考えるに適当な大きさ手触りキウイの重さ
                      永田和宏
  雄木雌木のなければ結実せぬキーウィかかる孤りを生きおり我は
                      田村広志
  キーウィの剥かれし皮が溺れゐる流しに指はふかく差し込む
                      辰巳泰子