天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

馬(4)

シェトランドポニー

 ポニーは、肩までの高さが147cm以下の馬の総称。特定の品種を指すわけではなく、馬のタイプの一つであり、犬程度の大きさしかないファラベラから、日本在来馬、比較的大きいコネマラポニーなどが含まれる。代表的なポニーは、ウェルシュマウンテンポニー、シェトランドポニー、ハクニーポニーなど。いずれも頭がよく温厚であり耐久力に優れている。


  馬市に親馬仔馬ゆく見れば心にぞしむ仔馬はまして
                  窪田章一郎
  ほとばしる父方の血を沈め持つ馬は牧舎に睡りて居れり
                  斎藤 史
  走りたる馬の尻尾のうちなびき限りも知らにおもはしむるを
                  森岡貞香
  五合目に客を待つ馬立籠むる霧に睫毛の濡れてまばたく
                  大越一男
  馬を洗はば馬のたましひ冴ゆるまで人恋はば人あやむる
  こころ             塚本邦雄


  馬に乗りけりその大きさとやさしさの手より心にしみ
  入るやうな          馬場あき子