天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

流星

ふたご座流星群

 流れ星のことである。天空のある点で生じた光がある距離を移動して消える現象で、流星物質と呼ばれる太陽の周りを公転する小天体が、地球の大気に突入して発光したもの。天空で消滅せずに地上に落下すると隕石になる。つい最近の話題としては、今年の2月15日にロシア・チェリャビンスク州に落下して大きな被害を出した隕石がある。


  御空より半はつづく明きみち半はくらき流星のみち
                   与謝野晶子
  妻に見え吾には見えぬ流星のはつかに淡くかげつねに引く
                    近藤芳美
  寒夜空ぼおつと燃えて過ぎたるは獅子座流星群または性愛
                   小島ゆかり
  流星雨降(くだ)りし胸と眼底(まなぞこ)といづれか死後
  に記憶のこさむ          山中智恵子


  流星群幾たび見けむ太古よりメタセコイアの冬のこずゑは
                    岡本 勝
  ナースらは獅子座流星群見たと言ふ終はらんとする母の
  手を取り             小野亜洲子


(注) 右上の画像は、ブログ「星月夜」
http://hoshi-tukiyo.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/---d734.html
の中から借用して切り出したもの。