天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

宇宙(2)

NHK・BSテレビ画面から(ブラッ

 テレビの解説を聞いても本を読んでも実感として理解できないのが、ブラックホールでありビッグバンである。また宇宙が誕生する前の状態も想像すらできない。数式の世界だけに存在する。
 懲りもせずまた解説本を注文した。リサ・ランドールの『ワープする宇宙―5次元時空の謎を解く』と『異次元は存在する』の二冊である。


  宇宙万方の中に立つべき独りなり暫くはたつ杖もある
                    小暮政次
  わが命絶えなむはいつ絶えむとき消滅すべしこの大宇宙
                    宮地伸一
  ゆふぐれの宇宙は百合のなかへ入りあまやかな疵ほつかり
  ひらく               日置俊次


  往診の鞄おおきくひらかれて見れば宇宙のすはだは青い
                    佐藤弓生
  宇宙より地球を映せしエンデバー覗きしや地上に飢える
  砂漠を               和田一蓉