天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

探梅行―下曽我―

下曽我にて

 国府津駅から曽我梅林行きの増発バスに乗って下別所へ。そこから別所、原、中河原 等の梅林を経て瑞雲寺、宗我神社、下曽我駅からバスで国府津駅へと帰ってきた。蝋梅、紅梅の数は少ないが、すでに見頃であるが、数多い白梅はまだ七分咲きであった。
下曽我には太宰治が愛人の静子を訪ねて四日間滞在した「雄山荘」があった。静子はこの間に治子を身籠ったという。焼けてしまった跡をまだ訪ねたことはない。


     白梅やみかんの皮を敷きつめて
     水満ちて天水盤に春の空


  梅林の特設舞台園児らが唄つて踊る「梅干の歌」
  梅林の七分咲きなる白梅の枝透かし撮る冠雪の富士
  残雪の金時山のかなたには嗚呼雲隠れする冠雪の富士
  梅の花の見頃は今なれど七分咲きなる白梅の花