ヒツジは群れたがる性質をもち、群れから引き離されると強いストレスを受ける。品種によってまったく角をもたないもの、雄雌両方にあるもの、雄だけが角を持つものがある。同じヤギ亜科に属するヤギと違い、草だけを食べる。
きのふは廃羊がけふは老牛がつながれてながく鳴きゐる
電柱があり 斎藤 史
人間の美味なる肉に代るとぞその身毛深く羊飼はれぬ
小野茂樹
しんかんたるなかの個にして寝に就かんひつじつぎつぎに
膝曲げてゆく 香川 進
大いなる綿羊の腹のしたにすむここちこそすれ郷里の冬は
山田富士郎
厚き毛を刈られ裸となりしとき羊は細き聖(ひじり)のまなこす
遠山 満