天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

神奈川の力石6

横浜市保土ヶ谷区の橘樹神社にて

 今回は茅ヶ崎市の二カ所と横浜市の一カ所について。いずれも素直に所在場所に行くことができた。バス路線の近くや駅の近くにあると大いに助かる。


八王子神社茅ヶ崎市・本村
     力石の立札ありて梅の花
     青梅を齧りて試す力石
  本殿に向かひて左手前なる梅の木下に力石ふたつ
  力石ふたつ太りて細長く持ち上げ易く見えて重たし
  力石見つけて安堵 撮りて読む本村(ほんそん)八坂神社
  御由緒


第六天神社]茅ヶ崎市・十間坂
     炎天下石の鳥居と力石
     力石炎暑に汗のとめどなく
  滑らかな石ふたつあり第六天神社鳥居に近づきて知る
  半身を土に埋めてつやめける力石二つ鳥居の下に
  天神の御由緒書の下に置く鳥居のそばの力石二つ
  白々と石の鳥居の立つ元に力石二つつやめきてあり


橘樹神社横浜市保土ヶ谷区天王町
     暑き日も雅楽聞えて石三つ
     会ひに来て木蔭に涼む力石
     川見ても暑さは癒えず力石
  力石見に来て渡る帷子川アザラシのこと思ひ出したり
  たすき石さし石とも言ひ持ち上げて天地神明に誓ひしといふ
  両手かけもち上げむとする力石小学生の父母が笑へり