天窓は建物の天井部分に設置された窓で、採光や換気を目的とする。採光のみの場合は、ガラスや合成樹脂をはめ殺しにした天窓になる。採光と換気の両方の場合は、開閉式天窓がある。
わが眠りひと夜守りゐしガラス窓明方にびつしり汗を
噴きゐる 五喜田正巳
対称形に並びいる窓おのおのにせめて異形の湯の煙あれ
市原志郎
人の生活(たつき)おぼろに透かす玻璃窓に執して蔦は
紅葉し迫る 富小路禎子
朝の日のさし入る窓に古今集おほなほびのうた声にして
読む 春日井荇
ニ短調の青空ひびく窓にして燦々と降る誰が泪かも
檪原 聡
窓枠を両手に握れば囚人のごとしと妻に笑われにけり
高瀬一誌