日本ではじが蜂、足長蜂、蜜蜂、雀蜂、熊蜂 などが一般的だが、世界には約10万種がいるという。アリを除く膜翅目。六足四羽。古くは、「じが蜂」を「すがる」と呼んだ。次の古今集の歌を参照。
すがる鳴く秋の萩原朝たちて旅ゆく人をいつとか待たむ
古今集・よみ人しらず
巣をいでてひとつ飛びたる熊蜂の翅きらきらと光りゆくかも
古泉千樫
夢殿の階のすきまの巣をいでて蜂はつるめりかがやきながら
植松寿樹
けふの昼持ち帰り来し蜂の巣をいづこへか秘め少年眠る
安立スハル
欲情をなだめつつゐる窓のそと翅収めたる黄の蜂あゆむ
滝沢 亘