天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

太刀魚

NHKテレビの放映画像から

 タチウオ科の魚で、本州中部以南の暖かい海に棲む。三浦半島沖や豊後水道あたりで大群が観察されている。全長は1.5m程度で背鰭が頭の後方から尾の端まで続き、腹鰭、尾鰭はない。六月から十月頃が漁期。体表には銀粉状のグアニンがあって、光があたるときらめく。流れのゆるい場所で休息時に立って泳ぐ。立ち魚とも書く。


  太刀魚は銀に光りてとらはれきその亡びたるしろがねを
  購ふ                   斎藤 史


  太刀魚のようなる腕がのびてきて祖母の力ぞわが手にうつる
                      花山多佳子