天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

白木蓮と鴨

藤沢・遊行寺にて

 藤沢の郵便局に葉書を出しに行った帰りに遊行寺によったら、放生池の畔の白木蓮の大木が満開になっていた。毎年見ているが、みごとである。これにより遊行寺は「東国花の寺百ヶ寺」に選ばれている。満開の花を映した池の面には、若い鴨が二羽遊んでいた。


  池の面に映りてゆらぐもくれんのま白き影を小鴨がよぎる
  マガモ二羽ならびて泳ぐ池の面に影もま白きもくれんの花
  もくれんの影のゆらげる池の面に羽ばたきて立つ鴨の若鳥
  遊行寺の白木蓮は咲きにけり発つ日を待てる池の面の鴨