昆布
コンブあるいはコブという。北海道沿岸を中心に三陸海岸などにも分布し、親潮の海域を代表する海藻である。養殖も盛んであり、横須賀沖では北海道から種を貰ってきて育てられている。水産物として価値が高く重要な種にマコンブ、ホソメコンブ、リシリコンブ、オニコンブ、ミツイシコンブ、ナガコンブ、ガッガラコンブ などがある。古くから日本の各地で食べられている。乾燥させて出汁をとることは和食の基本である。富山の昆布締め、山形の昆布巻鰊、北海道の松前漬け などは郷土料理として有名。
味出してのちゆたかなる一枚のくろき昆布を引き上げにけり
木畑紀子
弁当に梅干入れて昆布入れて、そんな私が英語を講ず
大松達知
高波の泡立つなかに昆布つかむ影黒黒と胸より立ちぬ
千代國一
水の中の昆布にぬめりもどるとき北のなぎさにみぞれは注ぐ
斎藤 史