天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

ボート(1)

BSテレビ(MLB)の画面から

 オールで漕ぐ小船。ゴムボートもある。日本では短艇、端艇とも。皮、池、湖などの遊園地には、貸ボートがある。エンジンをつけたものがモーターボート。カヌーやカヤックなどもある。


     ボート漕ぐ少年吾子の櫂かるし    清水基吉
     何に急く赤牛ボートより見えて     原 裕
     身を叩きつけてモーターボート航く  鷹津冬弘


  日ざかりは短艇(ボート)動かず水ゆかず潟(かた)はつぶつぶ
  空は燦々(きらきら)         北原白秋


  見つつゆく外濠の眺め男ひとりまた女ひとりボート漕ぐあはれ
                    柴生田稔
  若き日はこの湖にボート競ひ漕ぎき古へを偲ぶ心は無くて
                    吉田正俊
  かがやける湖心にむかふボートより風は少女らの声をはこび来
                    加藤克巳