2015-08-02 サビタ のりうつぎ。2010年6月14日の補足である。日本全土の山野に生える。七、八月に枝先に円錐形の花序を出し、白色のアジサイに似た花をつける。原田康子の小説『サビタの記憶』で有名になった。 花さびた草にかくれて水ゆくも 辻 桃子 さびた咲く一谿うすきあかりさへおぎろなくしも早 昃(かげ)るめり 遠山光栄 さき残るサビタは甘しわがうちに長く遺らむ愛などなきや 生方たつゑ いづこにもサビタの花のさく道よ夏も悲哀をもつ白さなり 生方たつゑ