天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

打ち水(1)

NHKニュースの映像から

 夏の昼あるいは夕方、涼風を呼ぶためやほこりをしずめるために、庭先、道、店先などに水を打つこと。水打つ、水撒く、水遣り
などとも。


     打水に夕べせはしき木挽(こびき)町     武原はん
     駅長の打ちたる水を踏みにけり      上野たかし
     立山のかぶさる町や水を打つ        前田普羅


  妻の病すこしよろしくなるままに庭の木草に水やりにけり
                     尾上柴舟
  打水に濡れわたりたる門(かど)にしてすずしく咲かす大き朝顔
                     窪田空穂
  庭石のくぼみにのこる打水や雀あしひたし�晧搏(はばた)きあぶる
                    宇都宮 研