天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

年末年始

新江ノ島水族館にて

 2015年の晦日と2016年の元旦は、晴天で春の陽気になった。例年訪れる新江ノ島水族館八景島シーパラダイスも気持ち良く過ごせた。正確に言うと、大晦日新江ノ島水族館江ノ島、元日に八景島シーパラダイス山下公園でクルージング を楽しんだ。初めての経験は、シーパラダイスでの魚釣りと夕方のクルージングである。魚釣りで困ったのは、入れ食いになるのだが、釣れた分はすべて調理場でから揚げなどにして食べて帰ること。釣れすぎるし、調理に長い時間がかかった。元旦の夜は、山下公園向かいのホテルに一泊。


     歳晩の富士まなかひにイルカシヨウ
     元旦やイルカシヨウにも手抜きあり
     元旦のクルージングにお神酒かな
     元旦の港の夜景クルーザー


  元日のイルカのシヨウに手抜きあり言ふこと聞かぬイルカもをりて
  年とりしゾウアザラシはうら若き女子飼育員の手振りを真似る
  水槽を時計回りに泳ぐのみジンベイザメの一生(ひとよ)を思ふ
  甲高きナレーションなれ内容の聞き取りがたくショウは終りぬ
  紅色のテナガエビ一尾背にのせてウツボは今日も観客を見る
  かけ蕎麦を昼食にしてまためぐる八景島シーパラダイス
  入れ食ひのギンザケ釣りてカラアゲに その場で食す
  シーパラダイス


  手洗ひをさせて待たせるふれあひはイルカが来れど許さざりけり
  入口にお神酒のカップならべあり元旦に乗る港湾クルーザー
  元日に泊るホテルの受付の手間取るみれば腹の立ちくる
  氷川丸をつなぐロープに鈴生りのユリカモメたち同じ向きなる