天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

桜狩:小田原城

小田原城にて

 小田原城天守閣は、明治維新で解体されたが、1960年に鉄筋コンクリートで再建された。今回、再建後56年で初の大改修を行った。耐震性を強化したほか、展示を刷新したという。
 今年の桜の満開時期は予測が大変難しい。東京が真っ先に満開になり、周辺の県がまだ咲き始めたばかりの状況。その理由は天気予報を見ていても分らない。思うに、東京の空気は都市熱で暖かいまま滞留しているので、桜は他の地域よりも開花が早いのではないだろうか。
 天気が良いので小田原なら桜の見栄えがするだろうと、かってに決めて出かけたら、やはり一部の桜が咲き始めただけであった。


     大山を高く見せたる春の雪
     富士いまだ目覚めず深き雪残る
     咲き初めし桜見下ろす天守
     天守閣背に写真撮る花の下
     小田原や花の空なる天守
     発掘の城下は桜まつりかな


  期待せし花には早き小田原城されば土産にかまぼこを買ふ
  東京の早き桜は都市熱のゆゑと悟りぬ小田原に来て


(注意)以上は数日前の状況で、現時点では、満開に近いはずです。