天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

女声合唱とバイオリン

パンフレット

知人がメンバーの女声合唱団「富岡コール」の創立50周年の記念コンサートを聴きに横浜ランドマークに出かけた。二年ぶりに聞いたのだが、ソプラノ、アルト、メゾソプラノなどが混じって合唱すると歌詞が全く聞き取れない。曲目が変わってもみな同じに聞こえてしまう。どこが良いのか疑問に思っていたところ、終わりのセッションでバイオリンの伴奏が入った。「女声合唱・ヴァイオリン・ピアノのためのヴィヴァルディが見た日本の四季」というセッションで、日本の四季では「花」「城ヶ島の雨」「村祭り」「ペチカ」を「ヴィヴァルディ 協奏曲集 四季」にそれぞれ対応させたもの。ここにバイオリンとピアノの伴奏がついたのだが、バイオリンの音色・弾き方が素晴らしかった。演者は慶応大学経済学部二年生の土井卓人さん。驚いたことにピアノを弾いた土井美乃里さんとは親子の関係。3歳のころからバイオリンを習い、今までに数人の師匠について腕を鍛えたらしい。曲の音色からは明るい未来が開けてくるような気分になった。
今後バイオリニストになれば、一流になれるだろう、と素人ながら期待したくなった。


  熟年の女声コーラスひびかへど歌の詞(ことば)の聞き取りがたき
  ヴィヴァルディの曲次々に唄へどもどれも同じに聞こえけるかも
  左右二列に女ら並び歌へども聞き分けがたきアルト、ソプラノ
  母はピアノ子はバイオリン伴奏の「ヴィヴァルディが見た日本の四季」