天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

浜松・龍雲寺

金澤翔子の般若心経

11月18日から浜松に行く機会があり、紅葉の見どころをあらかじめインターネットで調べたのだが、いずこも時期尚早。紅葉狩りにはならないが、今まで行ったことがない西湖山・龍雲寺を訪ねた。浜松市西区入野町にある木寺宮康仁親王南北朝時代の皇族)の創建になるという臨済宗の寺院。開山は春屋妙葩で、阿弥陀如来を本尊とする。院内や境内をめぐって印象に残ったものとして、本堂南の無量寿庭(枯山水)、涅槃堂に至る廊下の壁に掛けられた地獄極楽図(16図)、涅槃堂内の壁一面に墨書された金澤翔子さん(ダウン症の書家)の般若心経、樹木葬の「桜樹下墓地」などがある。
余談になるが、わが埋葬は樹木葬にと思っているので、今回の参観でその永代供養料などを知ることができて、大変参考になった。


  筆跡は雄渾にして乱れなし金澤翔子の般若心経
  壁一面に貼られし紙に黒々と般若心経の文字書かれたり
  大き広間の壁一面に書かれたり迷ひのみえぬ般若心経
  佐鳴湖を見下ろす丘に桜咲き樹木葬なる墓並びたり
  一本の桜の下に黒々と石板並ぶ樹木葬の墓