天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

紅葉狩りー大雄山

大雄山最乗寺にて

小田原から大雄山線で終点の大雄山駅に行き、そこからバスに乗って終点の道了尊で下車。大杉木立の中の道をたどって最乗寺に着けば、瑠璃門前に豪華な紅葉が出迎える。今年初めて見る見事な紅葉である。境内の鉄拳梅、大香炉、御供橋など見ながら奥の院にのぼる石段まで来た。いつもなら奥の院まで行くのだが、紅葉を堪能したし昼近くにもなったので未練はなかった。高下駄、御真殿から本堂裏手の道を通り慧春谷を経てバス停まで下山した。
小田原まで帰ってきて遅い昼食をとった。黒霧島のロックに海鮮丼のおでん定食。旨い味噌汁がついていて二千円弱とは、ずいぶん割安であった。


     鳩翔ちて寒さ身にしむ朝かな
     バス停にさくら紅葉のまばらなる
     山門のもみぢにかざすスマホかな
     空澄める大雄山に紅葉狩る
     石段にのけぞり仰ぐ紅葉かな
     冠雪の富士をうしろに大雄山
     杉木立透けて見えたり大紅葉
     紅葉映ゆ野太きこゑの読経かな


  名所とふ大刀洗川地蔵尊大雄山線塚原駅
  さねさし相模の小野のをちこちに流れてゐたり大刀洗川
  塚原の大刀洗川地蔵尊もののふの世の名残りなるべし