天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

謹賀新年―2018

海月の群(江ノ島水族館にて)

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

     鐘ひとつ撞きて始まる今年かな
     元朝の庭かけ回る小犬かな


昨日の大晦日は、久しぶりに江ノ島水族館に行ってきた。海に棲むものたちの命を宇宙の中に位置づけて考える機会を得た。テレビで見た番組も役立った。


     水槽にエイの笑顔や大晦日
     ジャンプする海豚と鯨大晦日
     極月の海月に透ける大宇宙
     をちこちに除夜の鐘撞く大八洲


  心臓も脳も骨などさらに無し古代のままに生き継ぐ海月
  オウム貝、ウミユリを見る 四億年前と同じの姿かたちを
  ニューギニア三百メートルの深海に発見されしヒョウモンシャチブリ
  超深海マリアナ海溝の暗黒に棲むはマリアナ・スネイル・フィッシュ