天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

白内障の治療(2/2)

水晶体乳化吸引

実際に手術を受けたところ、メスが見えるわけでもなく、角膜が切開され、水晶体が砕かれて除去され、替りに人工レンズが挿入される状況なども全く分からないまま手術は無事終わった。その間、わずか10分程度だった。丸一日、左目に眼帯をしたのち、医院で眼帯を取ってもらうと実に明快な世界が見えてきた。新しく生き甲斐を感じるほどうれしくなった。
現在では白内障の手術は、日帰りで済み、多くの人達が受けているということであり、心配は無用になっている。


  術前の体温血圧心電図はかりて待てり安楽椅子に
  両目にも麻酔目薬二度三度四、五度もさして手術を待てり
  白濁の水晶体を砕きとり人工レンズを入れて縫合
  眼科医の言葉にからだ安らげり「順調ですよ」「レンズ入れます」
  ひだり目に眼帯あれど大谷の今日の活躍ビデオにて見る
  白内障日帰り手術はありがたし術前術後の送り迎へも
  白内障手術の過程を感じ得ずただ明滅の光点三つ
  眼帯をとればひだり目きはやかに診察室の備品見分くる
  ひだり目の白内障をとりたればみぎ目の視力心もとなし
  ひだり目とみぎ目の視力異なればものの輪郭少しぶれたり


[参考]右上の画像は、「白内障白内障手術」www.asahi-net.or.jp/~pd2k-nim/surgery/
   から引用した。