ことのはにいでしうらみはつきはてて心にこむるうさになりぬる 玉葉集・京極為兼 あやしくも心の中ぞみだれ行く物思ふ身とはなさじと思ふに 風雅集・祝子内親王 *「不思議にも、わが心の内が思い乱れてゆく。恋をして思い煩う身にはなすまいと決めていたの…
数ならで心に身をばまかさねど身にしたがふは心なりけり 千載集・紫式部 *心が境遇に押し流されていってしまうという不如意な状況を詠んでいる。 おしなべて物を思はぬ人にさへ心をつくる秋のはつかぜ 新古今集・西行 *「おしなべて物を思はぬ人」とは、次…
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