天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

滝口寺

 今日の産経歌壇、小島ゆかり選に次の歌が入っていた。
    風船の紐の束もちたたづめる乙女は空に消ゆべきものを
これは、7月3日に「みなとみらい」で詠んだものである。
11日,12日、13日の歌紀行は、少し手直ししておいた。
暑いさなかの旅行にはさすがに疲れたので、江ノ島の滝口寺に行くだけにとどめた。
日蓮上人が打ち首になろうとした時、雷鳴轟き刑を免れた霊跡である。実際は、もっと南の引地川の河口だったという説もあるらしい。


      飛蝗とぶ更地のままの墓地区画
      百日紅延寿の鐘をつきにけり
      石垣に朝顔揺るる日差かな
      浴衣着てマネキン住める二階かな