天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

月影地蔵

 近年体重が増えている。食事の回数も量も昔と変わらないはずだが、運動量が減っているせいであろう。 医者から言われたこともあるが、運動して体重を2キロは減らしたい。ジムにゆくのは金もかかるし、なにより少しも面白くない。従って、出歩いて汗をもっとかかなければ、と決心した。だが、この時期は心身ともに気だるい。極楽寺からひと山越えて長谷に下り、甘縄神明社吉屋信子記念館などを横目にぼんやりと歩いた。


     鬼百合や施餓鬼を待てる極楽寺


  極楽寺谷戸の家居の地図にあり道のさびれし月影地蔵
  いにしへの地名はつかにのこりたり谷戸の奥処の月影地蔵
  石崩の歌碑のかたへに時宗公産湯の井戸のありてさびしも
  「おしるこ」の赤き布切たれさがる線路またげば由比ヶ浜駅