天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

やまもも

フラワーセンターにて

 漢名を楊梅という。山桃とも書く。ヤマモモ科の常緑高木で雌雄異株。3月〜4月に花穂をつけ、6月〜7月に実が暗紅紫色に熟す。食用になる。樹皮は褐色の染料に利用される。




      山桃の日陰と知らで通りけり   前田普羅
      農繁期楊梅に子らよぢのぼる   阿波野青畝
      これが山もも山の男と歩きけり  長谷川久々子


  枝かはすやまももの木の夏木立わがみづいろの網床かけよ
                      青山霞村


      やまもものの実の散りしきて踏み処なく