天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

栗鼠

長谷高徳院にて

 ここで寄り道。高徳院の裏庭で見かけたリスについてである。齧歯目リス科。鎌倉界隈で見かける種類は、タイワンリスであり、ニホンリスやホンドリスとは別種。北海道には、エゾリスシマリスが棲む。


  栗鼠ふたつ渓あひの岩に遊べればかささぎも来て
  戯れむとす           若山牧水
                       
  この庭の落葉に転ぶどんぐりは冬越す栗鼠のために
  残さむ             林 光雄
                       
  ひとつずつ食器を紙でくるみゆく作業は秋の仔リス
  にも似て            早川志織
                       


  人見知りするリスもゐて菓子だせば木にかけ上るみ仏の庭