天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

銭洗弁天

銭洗弁天

 鎌倉五名水の一つ。正式名は銭洗弁財天宇賀福神社。文治元年(1185)、源頼朝の夢枕に宇賀福神から「この地に湧き出す水で神仏を供養せよ、そうすれば天下泰平の世が訪れる」とのお告げがあった。よってこの地に社を建てて宇賀福神を祀ったところ、世の中の困窮・混乱は収まったという。後に、北条時頼が霊水で金銭を洗い、一家繁栄を祈ったのが今日の銭洗信仰の始まりと伝える。庶民は商売繁盛を願って今に至るまで銭を洗う。


      水ぬるむ笊に銭おけ弁財天


  一円玉ニッケル硬貨を浮かせたり窟に澄みたる霊狐の泉
  水神の池に向へば寄りきたり大き口開く真白き鯉は