2010-08-27 ギボウシ ギボウシュ、ギボシなどとも言う。ユリ科ギボウシ属の総称で、耐寒性多年草。花の蕾が建築物の装飾である擬宝珠に似ていることから、名前がそのまま流用された。昼咲きの一日花が多い。即ち、朝開花し夕方には萎れる。日本には、コバギボウシ、オオバギボウシ、イワギボウシの3種が見られる。若葉は山菜として食用になるというが、まだ賞味したことはない。 かすかなる虫のあそびも見ゆるなり日にてらされし擬宝珠の葉に 斎藤茂吉 夕べかぜ木したに吹けば擬宝珠草あまた光りて広葉をもたぐ 中村憲吉 擬宝珠の花梗(ぐき)立てるさながらを雨のかや野に入り立ちて抜く 土屋文明