天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

ギボウシ

鎌倉・常楽寺にて

 漢字では擬宝珠と表記する。もともと橋の欄干に取り付けられる金具であった。その形に花が似ているところからついた名前。ユリ科ギボウシ属の総称。東アジアに20種ほどが分布する。一日花で、朝開き、午後にはしおれる。日本にはコバギボウシオオバギボウシ、イワギボウシの3種が見られる。若葉は山菜として食用になる。


     熱の目に紫うすきぎぼしゆかな   飯島みさ子


  あかしやの花を食べ擬宝珠の花をたべわが胃あかあかと
  なほ営めり                斎藤 史