天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

節分草

キバナセツブンソウ

 キンポウゲ科多年草。関東以西の雑木林に生える。節分のころに開花するところからの命名。しかし実際は、山地での開花は3月上旬なので、節分には間に合わない。乱獲や環境破壊によって今や希少植物になっているらしい。右の写真は、神奈川県相模原市城山のかたくりの里で見かけたキバナセツブンソウで、三月末に撮ったもの。うっかり福寿草と見間違えるところであった。


  節分草の雄蕊が紫にけぶるとふ「けぶる」一語の心離れず
                     初井しづ枝
  節分草のさゆらぐほどに風過ぎて小さき虫ら止まり直せり
                     木部眞代