天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

枝豆

わが

 青いままの大豆を湯がいたもの。十三夜の月に供えるところから、「月見豆」という別名がある。町の飲み屋では年中食べている気がするが、秋の季語である。傍題に月見豆。


     枝豆や三寸飛んで口に入る   正岡子規
     枝豆や舞子の顔に月上る    高浜虚子


  わがまへに枝豆の緑うつくしく酒席のいまだ喧騒ならず
                    柏崎駿二
  枝豆の元肥多すぎ実の成らずわが半生の農事暦恥ず
                    櫻井利春