天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

竹馬

横浜市舞岡公園にて

 二本の竹の棒にそれぞれ足を乗せる木の台を、地の部分から適度の高さの所にくくりつけ、そこに乗って遊ぶ遊具またその遊び。久保田万太郎の次の句はよく知られていよう。


     竹馬やいろはにほへとちりぢりに  久保田万太郎
     竹馬の子が女教師を見おろせり     勝井良雄
     竹馬を作りて父がまづ乗りぬ      下田千里


  竹馬に乗りたる子ども近づきて雪ふかき下の土を突く音
                     長谷川銀作
  竹馬にかなしきものを充(あ)てたりなダリアの支柱松かざりの竹
                     加藤将之