天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

パイナップル

近所のスーパーにて

 熱帯アメリカ原産のパイナップル科の多年草。原産地はブラジル。日本には1830年小笠原諸島に初めて植えられたが、1845年にオランダ船が長崎へもたらしたとの記録もある。
植付け後十数か月で収穫が始まる。実を収穫後、根茎から再び芽を出し、これが成長すると先端部に結実するが、収穫ごとに実が小さくなっていくので、株を3年以上用いることは少ない。
酵素の働きにより、肉類と一緒に摂ると、胃で消化しやすくなる。また、生肉と一緒にしておくと肉を柔らかくする効果もある。俳句では夏の季語。


     パイナップル日照雨(そばへ)が中の香のはげし
                      関谷嘶風


  慰霊祭の中ほどにして供へ置くパイナップル缶に夕陽
  射し来も                宮 柊二


  ほらあれさ何て言ふのか晴朗なあれだよパイナップル
  の彼方の                荻原裕幸