天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

流氷(3)

NHK放映画面から

 オホーツク沿岸に見られる流氷は、彼岸のころからゆるみ始め、四月下旬には消滅する。


     流氷や宗谷の門波荒れやまず     山口誓子
     白炎をひいて流氷帰りけり      石原八束
     ある流氷女賊をのせしごと急ぐ    細谷源二
     流氷の来る前ぶれの夜々の凪     金子幽霧
     流氷や手を振らざりし露西亜船    中川純一
     丹頂の嘴交す流氷期        喜多みき子