天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

メタセコイア(続)

藤沢新林公園にて

 メタセコイアは成長が早く、1年間に1mも成長するという。メタセコイアの名前の元になったセコイアも背が高く、米国カリフォルニア州のレッドウッド公園にある木は、高さが83.8m、直径が5.3mもあり、世界一高い樹木とされている。川崎市生田緑地公園のメタセコイアの林は見応えがある。
すでに2009年7月3日のブログでとり上げているので、以下では重複しないところをご紹介する。


  研究棟の高さにとどくメタセコイヤ枯れて樺色に立ち
  よそひたる              扇畑忠雄


  メタセコイアの梢を徐々に見上げゆき空の広さに導かれたり
                    羽生田俊
  峡の空抽く等辺のあをあをしメタセコイアのちから漲る
                     温井松代
  さ緑のしづけき細葉けぶらはせ metaseguoia春の天柱
                    駒田善治朗
  流星群幾たび見けむ太古よりメタセコイアの冬のこずゑは
                     岡本 勝
  みづからのこゑを運びて鳥はとぶメタセコイアのぬれし林に
                     小池 光
  錆色のメタセコイアの針が降る朝くっきりと打つ句読点
                     鈴木孝子
  吹く風はメタセコイアを抜けてきて太極拳をわれは舞ふなり
                    内藤たつ子