天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

コロッケ

わが食卓から

 コロッケという言葉は、フランス語である。茹でたジャガイモを潰したものに具を混ぜ、これを俵型や小判型に丸めたものに、小麦粉、とき卵、パン粉の順で衣をつけ、食用油で揚げる。具には挽肉、蟹肉、野菜などがある。明治後期から日本に拡がった。


  常臥の胸にひろげし世界図を閉ぢむ配られてコロッケ
  が待つ                滝沢 亘


  コロッケを揚ぐる肉屋の香が流れ小学校の帰路ぞかなしき
                     岩田 正
  「今日は笑わないから」という友のいて昼のカレーに
  コロッケ落とす           梅内美華子