2014-11-16 しじみ(1) シジミガイ科の二枚貝。わが国には汽水域にすむヤマトシジミ、河川や湖沼にすむマシジミ、琵琶湖特産のセタシジミなどがある。蜆掻きで採取する。蜆汁やむき身を山椒と共に佃煮にする。 ゆくものは逝きてしづけしこの夕べ土用蜆の汁すひにけり 古泉千樫 海砂に這ひもとほりたる年月のわれを越ゆる小さき蜆 長沢美津 朝夕の小鉢の蜆瀬田蜆小粒となりしをいとほしみつつ 三品千鶴 朝に夕に苦しみ過しし一年のある日道路に蜆買ひけり 宮 柊二 幾十年変らぬ風景に心やさし満ち来る潮にきしむしじみ舟 扇畑利枝