龍潭寺
浜松市井伊谷に萬松山龍潭寺はある。天平5年(733)に行基菩薩によって開創されたという。この地を治めた井伊氏は、保元の乱で源義朝に、鎌倉時代には源頼朝に仕え、南北朝時代では御醍醐天皇皇子、宗良親王を迎え北朝と戦い武勲をあげた。戦国時代、24代直政が浜松城主徳川家康に仕え、"井伊の赤鬼"と呼ばれ大活躍、やがて徳川四天王の筆頭となり彦根に出世する。そして幕末には36代井伊大老直弼が開国の偉業をなしとげる。
小堀遠州作の「龍潭寺庭園」、井伊氏の赤備えの甲冑、織田信長遺品の峴山天目(けんさんてんもく)茶碗 などに惹かれた。
赤備へ甲冑の立つ冬座敷
信長の遺愛の茶碗冬灯
石蕗や小堀遠州作の庭
沙羅双樹のもみぢの庭と出会ひたり