天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

独楽(4)

東京おもちゃ美術館のWEBから

 俳句では新年の季語。独楽の胴に彩色して、廻った時の色調を楽しんだり、廻ると音を発するしかけを施したものもある。ベーゴマ(貝独楽、べいごま、ばいごま)とは、小さな独楽の一種で、バイ貝の殻に砂や粘土を詰めてひもで回したのが始まりといわれる。平安時代に京都の周辺で広まったらしい。


     たとふれば独楽のはぢける如くなり     高浜虚子
     おのが影ふりはなさんとあばれ独楽     上村占魚
     夕不二やひとりの独楽を打ち昏れて    加倉井秋を
     陸に来てあばれ独楽打つ艀(はしけ)の子  町田しげき
     兄弟のあいゆずらざる喧嘩ごま       井上土筆