天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

オクラ

わが食卓から

 原産地はアフリカ。エジプトでは紀元前2世紀から栽培されていたといわれている。わが国には、幕末に伝わったが、食用として普及し始めたのは1960年ごろと、割りに新しい。当時はネバネバや青臭さから敬遠されていたようだが、現在では、健康食品として珍重されている。


  報はれぬ家事と思ひてずたずたにオクラを切れば繋がり
  しまま              小澤婦貴子


  もぎたてのオクラ刻めば俎に弾みて緑の星の生(あ)れゆく
                    小柳素子
  耕園にひかりは無垢をふりそそぐ瓢(ひさご)よみのれ
  オクラよみのれ          安立スハル


[注]浜松にきてブログが書けない、と思って「お休み」とした
   のですが、運よくパソコンが使えることになり、ブログを
   続けます。