天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

イチロー41歳

BS−MLBの画像から(2903本目のヒ

 マイアミ・マーリンズに移籍してからも、イチローが先発出場する頻度は少ない。球団との契約でそうなっているのだろうが、安打数も打率もめっきり下がってしまった。ついに三十四打席ノーヒットという無惨な記録まで作ってしまった。イチローの当面の目標は、MLBでの3000本安打達成であろうし、我々ファンもそれを期待して見ている。今年の内に、2950本までいけば、来年には達成するはず。
 以前にも書いたようにイチローの野球は、まことに教科書にしたいくらい模範的なもの。見ていてそれが実によく理解できる。プレイ中やベンチにおけるマナーも他の選手とは違って見苦しくない。MLBに行った日本人選手の中には、すぐに現地の真似をして、ガムを噛んだり向日葵の種の皮を吐き捨てたりしているが、イチローにはそうした態度は見られない。それだけに、ヒットが出ずに、うつむき加減にベンチに帰ってくる姿には寂しさを感じるし、腹が立つこともある。


     イチローのヒットは梅雨の晴れ間かな


  バットには当れど球はセカンドの正面にしてアウトとなりぬ
  ツーアウト二、三塁に走者待ちをれど見逃し三振溜息をつく
  イチローの打撃フォームの変化など解説するもはがゆかりけり
  三十五打席目つひにヒット出づアナウンサーのなみだ声なる
  無安打の長きトンネル出でて来し一塁ベースにイチローが立つ
  外野フライふたつをとりて軽やかにベンチにもどるイチロー・スズキ
  イチローの二千九百三本目 十二対一の一に寄与せし
  イチローの二千九百三本目 大差のつきしマイアミさみし