天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

ニンニク

NHK「キッチンが走る」の映像から

 ユリ科多年草中央アジアが原産地と言われ、日本には十世紀以前に伝わったとされる。当初は薬に使われた。現在では各種の料理に用いられる。俳句では春の季語。「ひる」とも言い、漢字では、蒜、葫などを当てる。


     蔵王背に蒜洗ふ夕まぐれ     蓬田紀枝子
     恋の日は愛し蒜の根をふとく    赤尾兜子


  にんにくの茎は右と左にカーブしておりカーブするのがうまし
                      高瀬一誌
  餃子食べし美人と前後し店を出るきみもニンニクわれもにんにく
                      岩田 正
  照りながら降りくる時雨にんにくのにほひする人が神を説きゆく
                     真鍋美恵子